ソニー出井会長が見舞われた“宮廷クーデター”未遂

2002年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 ソニー社内で出井伸之会長兼CEO(最高経営責任者)に対する批判が広がっている。他の国内電機大手が軒並み大幅赤字に転落するなか、最終損益で黒字を何とか確保しているソニーだが、得意のAV系事業は他社同様の実質赤字。「ゲーム機のプレステ2の貢献がなければ大幅赤字」(同社関係者)というのが実情で、出井会長が主導したアイワの完全子会社化にも「AV分野の足かせになる」との指摘が根強い。 さらに、優良子会社のソニー生命について「対人セールスに依存しすぎており、ソニーが重視するネットビジネスと業態が異なる」と売却を表明したことでソニー生命の幹部社員が一斉に反発、グループ内でも出井批判が高まった。「この数年、米景気に支えられて目立たなかった出井イズムの失敗が明らかになってきた」との指摘が経営陣の一部からも出ている。 今春には経営陣の一部に出井氏の退任を求める“宮廷クーデター”の動きもあった模様。大賀典雄前会長が体調を崩して経営への影響力が薄れたこともあり、出井氏に圧力をかけられる長老はいないが、中堅社員の間では経営刷新を求める声が強まっている。

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