絶望がひきがねを引くアルゼンチンからの脱出

執筆者:浅井信雄 2002年7月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: 中南米

 経済危機脱出のためIMF(国際通貨基金)からの厳しい支援条件と格闘中のアルゼンチンについて、ある英誌は「(サッカーの)ワールドカップに勝つのとIMFに勝つのではどちらが困難か」と書いた。 アルゼンチンはなぜサッカー強国なのか。イタリア、スペインなど欧州のサッカー強国からの移民が多く、高いサッカー文化を継承したからとの指摘がある。そこでサッカー論は民族論につながる。 中南米世界にあって、アルゼンチンは民族構成が異色である。先住民族や黒人が少なく、白人が圧倒的に多いため、中南米世界で最も欧州的な白人社会が実現した。二十世紀初頭、「世界のパン籠」と称されたアルゼンチンは世界有数の豊かな国であり、希望と富を求める欧州からの移民は「ニューヨークかブエノスアイレスか」という「二本の黄金の道」の選択に悩んだという。

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