石井一久「ドジャース移籍」代理人交渉の現場

執筆者:生島淳 2002年8月号
カテゴリ: スポーツ 国際
エリア: 北米

チーム編成は代理人次第とすら言われるほど強力なアメリカのスポーツ代理人。日本の弁護士で初めてメジャー球団と交渉した水戸重之氏が見た現場とは――。 六月下旬、サッカーのワールドカップを見たい気持ちを抑えて、アメリカ西海岸のシアトルに向った。W杯の準決勝、決勝を日本で見られないことに心残りはあったが、シアトルでメジャーリーグの試合を観ているうちに、サッカーのことはきれいさっぱり忘れた。アメリカの野球は、あまりに面白すぎる。 セーフコ・フィールドは野球を観るのに世界最高の環境といえる。球場全体が(あのビル・ゲイツも一般のファンに混じってバックネット裏で観戦)、野球に対して驚くほどの集中力を発揮するのだ。代理人は入室を禁ず…… シアトル・マリナーズのクラブハウスで、イチローは日本の雑誌を読みながら寛いでいた。クラブハウスに入室できるのは、“寄生虫”とも呼ばれるメディアの人間の数少ない特権である。だが、入口にはこんな言葉が貼ってあった。「選手の友人、エージェントはクラブハウスへの入室を禁ず」 この貼り紙は、メディアがアメリカのスポーツに欠かせないのと同様、エージェント、いわゆるスポーツ代理人がこの世界に欠かせないことを教えてくれる。

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執筆者プロフィール
生島淳 1967年生れ。広告代理店勤務を経て93年よりライターとして活躍。著書に『大国アメリカはスポーツで動く』(新潮社)など。
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