大概が面白くない通勤風景に少しだけ小気味いいテンポを与えてくれるのが、昨年十一月、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東京近郊区間で運用が開始された非接触型ICを搭載したプリペイドカード・定期券「スイカ(Suica)」である。 自動改札機に券をくぐらせることなく使えるため便利なこときわまりない。販売開始から六カ月で発行四百万枚を突破、非接触型ICを利用したカードの運用例としては世界最大規模になると見込まれる。このスイカ、IC自体を開発したのはソニーだが、カード内の無線技術などはJR東日本の独自技術でまかなっている。
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