【ロングインタビュー】ポール・ケネディ(米エール大学教授) 「9.11」は“第1章”に過ぎない
世界を揺るがせた米国同時多発テロは、おそらく物語の終わりではない。このままでは、富める国は「不満の海に浮かぶ繁栄の孤島」になる――そう警告し続けてきたケネディ教授が、先進国のとるべき道を説く。 五百年におよぶ大国の興亡の歴史を俯瞰した世界的ベストセラー『大国の興亡』(一九八七年)の中で、ポール・ケネディ教授は「手を広げすぎた帝国」の危険を冒しつつあったアメリカ合衆国は、大英帝国と同じく衰退の道を辿る可能性があると示唆していた。しかし、九〇年代、アメリカは情報革命によって驚くべき復活を遂げ、ケネディ教授の予測は外れたかに見えた。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン