上海の仇は北京で「次のリニア」は日本式に?

2002年9月号
エリア: 中国・台湾 日本

 北京にリニアモーターカーの実験線を着工する計画が内定した。首都空港と市内北東部の東直門との間、約二十三キロを結ぶ。二〇〇八年のオリンピックを目標に開業するとしており、採用する技術の選定作業が本格化している。 ドイツ方式で上海に建設中のリニアは、朱鎔基首相の「引退前にテープカットを」との意向のため、来春の全国人民代表大会前、旧正月前後に試験運転を始め、本格開業は来年末。沿線には、二〇一〇年の万博開催地と上海ディズニーランド建設予定地を置く。 一方、北京のリニアモーターカーには日本の超電導方式が採用される可能性が高い。先に中国鉄道省幹部が来日、愛知万博で稼動させる常電導式の実験線を参観したが、報告を受けた朱首相は「ドイツと同じ方式なら研究する必要はない」と、科学技術省に日本の超電導リニアを研究せよと指示したという。 さらに国務院は、上海のリニア実験線の成果を見極めて、北京と上海を結ぶ高速鉄道計画を決定する方針。北京リニアの着工スケジュールにもよるが、北京―上海の大動脈に日本の超電導リニアが食い込む可能性も残りそうだ。

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