宿敵「毎日」記者が入国 ミャンマー軍政の開放度

2002年9月号
カテゴリ: IT・メディア 国際 社会

 川口外相が八月初め、日本の外相として十九年ぶりにミャンマーを訪問。軍事政権にアウン・サン・スー・チーさんとの政治対話の早期実現を促した。これに対し国家平和発展評議会(SPDC)のタン・シュエ議長(首相)は「最善を尽くす」と返答するにとどまり、具体的な対話開始時期は明示しなかった。 ヤンゴンの外交筋は軍政の戦術を「民主化に前向きなポーズを見せつつ時間を稼ぎ、国際社会がいよいよ業を煮やし始めたところで、あいまいな取り組みを小出しにして様子を見る。この繰り返し」と分析する。 今回の外相訪問では、あまり知られていない「成果」もあった。一九九六年以来、取材ビザが停止されている毎日新聞の記者が同行して入国したことだ。同紙は九五年に「ビルマからの手紙」と題するスー・チーさんの手記を連載。軍政は「反政府運動に加担する行為」などとして、以来、毎日への取材ビザ発給を拒否してきた。 入国容認は今回限りの特例措置で、今後も毎日記者の入国拒否は続く見込み。政治対話早期実現の成否は、軍政の日本メディアへの対応からも推し量れそうだ。

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