「タイ政府のCEO」も手を焼く不肖の長男

2002年10月号
カテゴリ: 国際

 タイのタクシン首相(五三)は、衛星通信や携帯電話事業の成功で「アジアの通信王」の異名を取る実業家出身。自ら「政府のCEO(最高経営責任者)」を任じ、最近では「四期十六年はやれる」と豪語するほどだ。 しかし、大学生の長男、パントンタエ氏(二二)の扱いとなると、決して長けているとは言い難い。このほど長男のカンニング疑惑が大々的に報じられ、首相の表情は精彩を欠いている。オープンスクールの国立ラムカムヘン大学政治学部三年に在籍する長男が、定期試験にカンニングペーパーを持ち込んでいたことを地元メディアが一斉に報道しているのだ。 パントンタエ氏は父タクシン首相から二〇〇〇年九月にグループ企業の株約七千三百四十万株(時価総額約三百九十七億円)を譲り受け、「アジアで最年少の富豪」と話題になった。しかし、最近は派手な生活でつとに知られ、夜遊びがすぎて落第・転校の繰り返し。首相自身、周囲に「外遊に必ず連れていくのは、独りにさせると何をしでかすかわからないから」と漏らしているという。 日本の年金生活者を当て込んだタイでの長期滞在の誘致プロジェクト用テレビドラマの主人公に、長男の恋人の若手新進女優を抜擢するなど、親バカぶりも見せるタクシン首相。だが、今回のカンニング報道では文字通りの「愚息」にお手上げの状態だ。

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