エルベ川の洪水で団結するドイツの「東と西」

大野ゆり子
執筆者:大野ゆり子 2002年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

[ブリュッセル発]「十二年という歳月が、一挙に逆戻りしてしまいました。また、ゼロからのスタートです」と、デッサウ市の職員は、電話の向こうでため息をついた。一九二〇年代にユニークな建築家養成機関として脚光を浴び、モダニズム建築の基礎を築いた「バウハウス」校舎で有名なこの街は、つい最近、修復作業を終え、これから本格的に観光客誘致へと乗り出すところであった。モダニズムが東独政府から敵視されたため廃屋になりかけていたバウハウス建築の数々を修復し、ゆるやかに流れるエルベ川沿いの自然公園とともに、観光の呼び物にしようと計画していたのだ。

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執筆者プロフィール
大野ゆり子 エッセイスト。上智大学卒業。独カールスルーエ大学で修士号取得(美術史、ドイツ現代史)。読売新聞記者、新潮社編集者として「フォーサイト」創刊に立ち会ったのち、指揮者大野和士氏と結婚。クロアチア、イタリア、ドイツ、ベルギー、フランスの各国で生活し、現在、ブリュッセルとバルセロナに拠点を置く。
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