衆人環視のダイエーが首を竦めて待つ「通信簿」

2002年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「おたくは、日本中の人たちが見ています。大変でしょうが、しっかり再建をなさってください」。八月下旬、経営再建中のダイエーの高木邦夫社長は取引銀行首脳からこんな言葉を掛けられた。 数日後の八月二十九日。その言葉どおりの出来事に高木社長は遭遇することになる。ダイエーの店長やグループ企業の幹部約九百人を集め、上期の総括と下期の経営方針を説明するグループ総会が開かれた際、出席者の中に約五十人の報道関係者もいたからだ。高木社長が壇上に登場するや、テレビカメラ用の強烈なライトが高木社長に容赦なく突き刺さり、カメラのフラッシュが一斉にたかれた。約一時間にわたり高木社長はダイエーの現状や課題を語り続けた。その間、あるカメラは高木社長の表情を追い、別のカメラは真剣に聞き入る出席者の姿も収めようと、会場内の通路を行き来した。主力取引行幹部は「劇場型再建」と表現する。

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