ゴルフは大人が子供に返る遊び

成毛眞
執筆者:成毛眞 2002年10月号
カテゴリ: スポーツ

 八月末に繰り出したゴルフで九十一のスコアをマークした。我ながら快挙である。じつはスコアが百を切り始めたのは今年からで、それまでは百以上百三十以下というプレーを淡々とこなしていた。同行プレーヤーには、「特訓でもしたのか」とからかわれたが一切なにもしていない。むしろネットワーク・ゲームにはまっていたので、ゴルフはほぼ二カ月ぶりだったのだ。 だいたいゴルフの基礎とも言うべき打ちっぱなしの練習場に通ったことがない。四年ほど前に始めた遅咲きゴルファーのくせに、これまで十回も練習場には足を運んでいない。練習が嫌いなのである。そのくせ良く飛ぶドライバーが出たと聞くと買ってみたりするし、ボールも最新式を試してみたりする。プロから教わったこともなく、スウィングも安定していないはずだから、宝の持ち腐れそのものなのだ。 いまもそうだが、ゴルフというスポーツを楽しむというよりは、子供じみた友達と芝生の上を転げまわることに強い郷愁と幸せを感じている。ショット毎の一喜一憂、道具やコースにまつわるたわいもない会話が、一気に四人を数十年前の小学生時代に運んでくれる。僕にとってゴルフを楽しむ上でもっとも重要なのは同行のプレーヤー選びなのだ。

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執筆者プロフィール
成毛眞
成毛眞 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年マイクロソフト株式会社に入社。1991(平成3)年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。さまざまなベンチャー企業の取締役・顧問、早稲田大学客員教授ほか、「おすすめ本」を紹介する「HONZ」代表を務める。著書に『本は10冊同時に読め!』『日本人の9割に英語はいらない』『就活に「日経」はいらない』『大人げない大人になれ!』『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。 成毛式「割り切り&手抜き」勉強法』など(写真©岡倉禎志)。
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