小倉昌男 清々しき老年を体現する者

執筆者:水木楊 2002年10月号
カテゴリ: 社会 経済・ビジネス
エリア: 日本

 あと十数年もしたら、日本は四人にひとりが六十五歳以上の高齢化社会を迎える。地位にしがみつく者、富に執着する者、勲章を欲しがる者――老醜のオンパレードになるおそれもあるが、一方では、活動的で清々しい老年を体現する人がみなの共感を呼ぶ時代にもなるだろう。 小倉昌男、七十七歳。ヤマト福祉財団理事長。クロネコヤマトの宅急便で知られる、今日のヤマト運輸を築いた事実上の創業者として名高い。 新幹線JR米原駅から車で北西に十五分ほど。琵琶湖に面して立つホテルの二階で「小規模作業所パワーアップセミナー」が開かれていた。ヤマト福祉財団は同じセミナーを一年間に十回ほど開く。セミナーのサブタイトルはみな「一万円からの脱却を目指して」。

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