【インタビュー】秋山をね(インテグレックス社長) 「真っ当な企業」を応援しよう

2002年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 SRIって知ってる? 昨年一月末、同僚の発した一言が、彼女の人生を大きく動かした。 SRI(socially responsible investment=社会責任投資)とは、高い倫理観と順法精神を持ち、透明性の確保や説明責任を意識した誠実な企業を選んで投資をしようという投資哲学だ。一九二〇年代にキリスト教的価値観に基づく投資対象評価として始まり、欧米では定着した概念だが、日本ではまだ知られていなかった。「それまでトレーダーとして働いてきて、おもしろくはあったけれど、収益ですべてを判断するウォール街的な価値観にはずっと違和感があったのです。でも、社会責任投資という概念に出会った瞬間、『これだ!』と思いました」 そしてわずか半年後、調査会社「インテグレックス」を設立した。 投資という手段を使って「真っ当な企業」を応援し、ひいては社会をより良くする――これが会社の目標だ。かといって、きれいごとの慈善事業をしようというのではない。掲げた基本理念は、「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」。幕末、各地の財政再建と農政改革に腕を振るった二宮尊徳の言葉だが、極めて今日的といえる。 独立中立の調査会社である同社は、長期的な投資に適した「持続的に成長できる会社」を選び出し、それを基に金融機関が投資信託などの商品を作る。インテグレックスは、信託の残高に応じて一定割合の利潤を得るというわけだ。

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