「イエメン沖」で懸念されるホルムズ海峡の日本タンカー

2002年11月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 中東 日本

 フランスの大型原油タンカーがイエメン沖で爆発・炎上した事件をきっかけに、日本向けタンカーが頻繁に通るペルシャ湾のインド洋との出入り口、ホルムズ海峡の安全性に不安が高まっている。 フランス船の爆発は、二年前に米イージス艦がテロ攻撃を受けたのと同じイエメン沖ということもあり、アル・カエダなどによるテロの可能性が高い。ホルムズ海峡はオマーン(飛び地領)とイランに挟まれており、両国が表立ってアル・カエダに手を貸すことはないものの、テロリストにとって潜伏や活動が難しい地域というわけではない。 日本向けのタンカーは一日二隻程度、LNG(液化天然ガス)タンカーも週に一隻以上がホルムズ海峡を通過している。もちろん武装はしておらず、湾岸駐留米海軍のエスコートなどもないため、テロリストの標的にされやすい。 仮にホルムズ海峡で今回の仏タンカーのような爆発があれば、火災、原油漏れなどで一週間程度は通航が不可能になる。ホルムズ海峡の航路幅は実質五百メートルしかなく、攻撃されたタンカーが現場で座礁・沈没すれば航路上の障害にもなりかねない。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
価値あるバックナンバー
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順