君子じゃないのに豹変 北朝鮮「総懺悔外交」

2002年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

 日本人拉致事件や工作船問題で謝罪した北朝鮮が最近、全斗煥韓国大統領殺害を狙った一九八三年のラングーン・テロ事件でも韓国に謝罪していたことが判明、「過去の過ち」の陳謝が相次いでいる。 ラングーン事件での謝罪は、八月にソウルで行なわれた閣僚級会談の際、非公式の形で北朝鮮代表から表明されたという。 金正日総書記は今年五月、訪朝した故・朴正熙大統領の長女、朴槿恵議員と会談した際、七四年の文世光事件でも謝罪した。この事件は、在日朝鮮人の文世光元死刑囚が独立記念日の式典で、朴大統領を狙撃、陸英修大統領夫人が流れ弾で死亡した事件で、金総書記は同議員に「わたしは知らなかったが、お母さんには悪いことをした」と述べたという。 その際、朴大統領暗殺を狙った六八年の青瓦台襲撃事件についても謝罪したといい、今後、朝鮮戦争開戦や八七年の大韓航空機爆破事件でも総懺悔するのでは、との憶測まで出てきた。 一連の謝罪は、体制危機が逼迫している表れともいえるが、ソ連邦が崩壊した理由のひとつは、スターリン時代などの旧悪暴露だった。北の“歴史見直し”も体制崩壊の幕開けかもしれない。

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