天気予報は経験から科学になった 立平良三(元気象庁長官)

執筆者:船木春仁 2002年12月号
タグ: アメリカ 日本
エリア: アジア

 最も多くの人たちが、最も強い関心を持ち、それでいて最も気軽に利用している情報。それが、天気予報(気象情報)だ。今や、新聞やテレビだけでなく衛星放送の専門チャンネル、民間気象情報会社のホームページ、携帯電話等々により気象情報はいつでも、どこででも入手できるようになった。 気象情報はまた、産業情報としても利用され、その価値を増している。昔から交通機関の運航管理や農作物の育成管理、電力会社の保安管理などに利用されてきたが、最近ではコンビニエンスストアの商品仕入れ管理、イベント開催時の進行管理等々にも利用が広まり、さらには異常気象や天候不順に備えて収益の落ち込みを補う「天候デリバティブ」と呼ばれる金融派生商品も登場している。

カテゴリ: 社会 経済・ビジネス
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