民主党の行動規範は「好き嫌い」

2003年1月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 見かけは若くてさわやかなのに、実はかなり底意地が悪く、自分のことしか考えない。常に自分が中心にいないと気がすまず、決して人を褒めたりしない。そういう人間がこのごろ増えているような気がする。そして民主党という政党もこのイメージに重なる。 鳩山由紀夫の肩を持つつもりはないが、なぜ、代表の座を降りた、いや降ろされたのか。それほど決定的な失敗をしたのか。代表に再選されてから二カ月半あまりの間に何が起こったのか。何も起こってはいないのだ。ただ、気にくわないと多数の人間が思ったから降ろされたのだ。 降ろされそうになった鳩山は起死回生を狙って自由党との合流という荒技をしかけようとした。その前提として「進退」という言葉を口にした。民主党の大半と世間は「代表辞任」と受け止めた。政界で「進退」といえば、「辞任」もしくは「退陣」である。 が、鳩山の「進退」は「進」のほうにウエイトがあった。「退」と見せかけて「進」を狙ったのである。しかしながら、鳩山の荒技は、しょせん、おぼっちゃまが打った大バクチにすぎなかった。野球でいえば、ツウアウト、ランナー三塁で犠牲バントをしてしまったようなものだ。タイミングがばかばかしいほど間違っていた。

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