「精製統合」に踏み出す新日本・出光

2003年1月号

 新日本石油と出光興産が合併を含む企業統合に動き出した。 出光が懸案だった不採算の兵庫製油所(姫路市)を閉鎖、代わりに新日石が水島製油所から出光の関西地区向けにガソリン、軽油などを供給することを決めたのがきっかけ。新日石は首都圏で横浜の根岸製油所の精製能力を削減して、出光の千葉製油所からの調達を増やすことで、出光の製油所の生産量維持に協力する。 両社はすでに物流分野で五年以上にわたって提携、製品を相互供給しているが、今回は「事実上の精製統合への第一歩」(新日石関係者)になる模様だ。 新日石は精製部門を新日本石油精製という独立法人で分離運営しているが、出光も精製部門を分割、新日石精製と完全統合するか、「持ち株会社形式での統合」(同)に踏み切る可能性が検討されている。出光本体は販売会社に転換、設備資産を持つ精製部門に有利子負債の大部分を移し、身軽になって経営再建を進める考え。 石油業界は、新日石―出光連合が民族系石油会社の中核となり、エクソンモービル、昭和シェル―ジャパンエナジーの両外資系グループと対峙する構造となる。

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