国際世論調査でわかった「ユーウツな日本人」

執筆者:ブルース・ストークス 2003年1月号
カテゴリ: 社会 金融
エリア: 日本

日本の人々は将来を悲観している。その不安の度はレバノンやヨルダンに次いで世界第三位。世界四十四カ国、三万八千人を対象とした国際世論調査のディレクターを務めた筆者が、調査結果を分析すると――[ワシントン発]長引く不況と、金融機関や官僚機構など社会の諸制度の行き詰まりによって、先行き不透明感が募る一方の日本。国内外の情勢を見るかぎり、日本の人々は、アジアの中で最も憂鬱な気分で新年を迎えることになりそうだ。 日本社会を覆う沈滞ムードは、経済の再編・再建を目指す小泉政権にとっては明らかに逆風であり、アジア諸国やアメリカなど、主要同盟国との関係にも微妙な影を落としている。イラク攻撃に際しての支援や国際経済への貢献など、日本に寄せられる期待は大きい。だが、国民が将来への希望と国家への信頼を取り戻さないかぎり、そうした同盟諸国の求めに応えることはおろか、現在の精神的閉塞状況を脱することすら困難を極めることになるだろう。 こうした日本の空気を明らかにしたのは、ワシントンの「ピュー・リサーチ・センター」が、『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』紙と共同で実施した国際世論調査(Global Attitude Survey)だ。同センターは、アメリカの財団法人「ピュー・チャリタブル・トラスト」が設立した研究機関である。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順