『ザ・ホワイトハウス』を見逃すな

執筆者:生島淳 2003年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 リメイクとCG(コンピューター・グラフィックス)が幅を利かせるアメリカ映画はとっくに見限った。いまならアメリカのドラマがあれば十分。中でもNBC系列で放送された『ザ・ホワイトハウス』(原題“The West Wing”日本ではNHK総合・金曜夜十一時~十一時五十分放送中)は、見逃せない。 ドラマの大統領はジェド・バートレット(マーティン・シーン)。大統領になる前は、ニューハンプシャー州選出の上院議員で、元は経済学者という設定である。アメリカにある五十四の国立公園はすべて訪れたことがあり、側近たちとのポーカーの席では難しいクイズを出してみんなを混乱させる。しかし『ザ・ホワイトハウス』では、ドラマの主人公は大統領ではない。大統領を支える側近たちにスポットライトが当てられている。 彼らがアメリカ政治の政策決定のプロセスにいかに関わり、どのような仕事をしているのか。こうした硬派のテーマをエンターテインメントに見事に仕立てている。 スタッフの中で、出色のキャラクターは広報部長のトビー・ジーグラー(リチャード・シフ)。実際には大統領のスピーチライターと呼んだ方が相応しいだろう。彼は演説の原稿を書き、政策の策定にも参加する。あらゆる法律、世界の政治・経済事情に通じていることが、回が進むにつれ明らかになる。

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執筆者プロフィール
生島淳 1967年生れ。広告代理店勤務を経て93年よりライターとして活躍。著書に『大国アメリカはスポーツで動く』(新潮社)など。
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