ムスリムの急増が呼び起こす都市化、流動化、そして過激化

社会の発展が伴わなければ、不満だけが膨張していく恐れがある。 とめどなく増えるように見えるイスラム教徒(ムスリム)の人口。「文明の衝突」の原因となるかどうかはともかく、百二十―百三十億人といわれる「地球の人口収容能力」の限界を考える上でも、重要なファクターとなってきた。 一九〇〇年に二億人弱(世界人口の一二・三%)だったムスリム人口は、一九五〇年には三億人強(同一三・六%)、二〇〇〇年には約十二億人を数えるまでになった。キリスト教徒にはまだ及ばないが、いまや世界人口の五人に一人がムスリムである。

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