米国で落としどころを探る北朝鮮外交官タッグ

2003年3月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米 朝鮮半島

 金正日政権の対米外交の実質的窓口となっている北朝鮮の国連代表部の首席・次席大使。この二人が、一九九四年の米朝枠組み合意成立を画策した名うての外交官コンビであることは知る人ぞ知る事実だ。国連では当時、米朝枠組み合意につながったカーター元大統領と故金日成主席の会談の根回しは両氏が行なったと噂された。 首席大使の朴吉淵氏は九四年の朝鮮半島危機の際、国連代表部大使として当時の米オルブライト国連大使を相手に激しい舌戦を展開し、強硬派として鳴らした人物。九一―九六年まで国連大使を務めた後、外務次官に昇進し、二年ほど前、国連代表部に復帰した。 一方、次席大使の韓成烈氏は九四年当時、やはり北朝鮮国連代表部に勤務、公使として朴氏を補佐。穏健な理論派タイプとして知られ、英語のほかスペイン語にも堪能。米国とのパイプもある。 韓次席大使は先に、旧知のリチャードソン米ニューメキシコ州知事(元国連大使)と会談したが、米国との新たな合意づくりの準備との観測も。国連外交筋は「北朝鮮は剛の朴氏と柔の韓氏のコンビで再び対米工作に乗り出した」と指摘している。

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