大手銀行の巨額増資は「明日なき暴走」

2003年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 大手銀行が死に物狂いで巨額の資本増強に乗り出した。過剰債務企業向けの不良債権や保有株式の値下がりで、自己資本不足の懸念がいよいよ現実味を増してきたためだ。「天敵」とも言うべき竹中平蔵金融相が、自己資本比率が最低基準を下回る銀行は国有化する姿勢を鮮明にしているだけに、増資の成否が大手銀行の命運を決めるといっても過言ではない。ただ、この大手銀行による一連の増資もまた、生き残りをかけた「奇策」の域を出ない。「本当に実現できるのか」 みずほフィナンシャルグループが赤字決算と増資を一月二十一日に発表して以来、みずほグループ各社、銀行アナリストに問い合わせが殺到している。みずほが実施する一兆円にのぼる空前の増資が、明らかに疑問視されているのである。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順