ヤフー株一部放出でソフトバンクにまた危機説

2003年4月号

 ソフトバンク・グループが、保有するヤフー・ジャパン株の一部売却を発表した。グループには約七百八十億円が入ることになり、このニュースが流れると同時にソフトバンクの株価が急騰、株式市場の反応もひとまずは良好だ。 しかしソフトバンクにとってヤフーは保有株式(普通株)の含み益総額の八割を占め、さらにグループが手がけるADSL(非対称デジタル加入者線)サービス「ヤフーBB」を展開する上でも不可欠のパートナー。三井住友銀行があおぞら銀行株の買収価格を提示し一千億円近い売却収入の見通しが確実になった直後のヤフー株売却でもあり、ADSLモデム無料配布など行き過ぎたキャンペーンで資金が底を突いたのではとの観測も出ている。ソフトバンクは「東証一部上場を目指すヤフー株の流動性を高めるための売却」としているが、第二位の株主・米ヤフーは保有株式を売却していない。 NTTグループがソフトバンクへの対抗策としてADSLサービスの値下げや無料キャンペーンを大々的に展開、ソフトバンクが「資金力で勝るNTTグループの前に屈する日も近い」(外資系証券アナリスト)と見る向きは多い。

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