「人権侵害」の非難を蹴散らすタイ麻薬戦争の強気

2003年4月号
カテゴリ: 国際

 タイのタクシン首相が、二月一日から三カ月間で国内の麻薬を一掃すると宣言して始めた「麻薬戦争」。タイ内務省のまとめによると、この一カ月余りで密売人ら千百四十人が殺害された。大半は密売組織による口封じ殺人とみられ、麻薬ビジネスを「副業」とする軍人や警官の関与も指摘されるが、米国や国連人権高等弁務官事務所などからの「人権侵害」懸念をよそに、首相は強硬姿勢を貫き治安当局に檄を飛ばしている。 連日、捜査の行き過ぎを問われた首相は、ついに「国連はタイの保護者ではない!」と記者団を怒鳴りつけ、「ぶら下がり」と呼ばれるマスメディアとの即席の質疑応答では今後、政治的な質問は一切受け付けないと発表した。

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