いま、知っておくべき「金正日の辞書」

執筆者:武貞秀士 2003年5月号
エリア: アジア

「イラク後」の焦点は北朝鮮の核開発だ。だが、北朝鮮独特の「言語」を知らないで対応策を練れば、事態はむしろこじれることになる。 イラク戦争で国際社会は、米英が大量破壊兵器の開発、拡散に断固とした姿勢で対応することを知った。石油権益や「ネオコン」という言葉だけで米英の行動を説明するのであれば、石油やイスラエルとつながりのない北朝鮮は「悪の枢軸」の一角を占めることはない。米国の断固とした決意が北朝鮮に対して向けられるとき、金正日国防委員長率いる北朝鮮が、はたして大量破壊兵器開発疑惑の解消に協力するか否かが焦点となってきた。

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