三月に胡・温コンビの新政権を選出した全国人民代表大会、これと並行して開かれた中国人民政治協商会議全国委員会の双方には、香港出身者も参加している。彼らの任期は、全人代、全国政協ともに二〇〇八年までの五年間だ。 全人代に議席をもつ香港出身者は三十六人。中央政府出先機関の関係者、香港立法会議員などとともに八人の企業家が議席を持っている。金利来集団を経営し「ネクタイ王」と呼ばれる曾憲梓は常務委員を務め、代表は一九八八年から四期連続。タイのバンコク銀行を経営する陳一族の家長で香港亜洲金融集団を率いる陳有慶も続けて四期目だ。上海で不動産開発を積極的に進める瑞安集団の王英偉と香港フェリーを経営していた王敏剛は、若手の注目株だろう。
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