「核開発の父」まで拉致? パキスタンに北朝鮮の影

2003年7月号
カテゴリ: 国際

 パキスタンの「核開発の父」と呼ばれるアブドル・カーン博士を拉致しようと北朝鮮が計画しているのではないかとの情報がある。 イスラマバードの情報当局筋によれば、カーン博士が過去三カ月の間に二度、外出先で不審な車につきまとわれ、連れ去られそうになる事件が発生。いずれも、博士を護衛するパキスタンの軍情報部員によって阻止されたという。 同筋は「博士に接近した男たちはアラビア語を話す中東系だった」と述べる一方、「彼らがイスラマバードの北朝鮮関連施設と連絡をとっていたことを示す情報がある」として、背後に北朝鮮が絡んでいるとの見方を示した。 米中央情報局(CIA)は狙われたカーン博士が北朝鮮の核開発支援にも関与したとみており、パキスタン当局は米国の強い要請を受け、約二年前に核開発研究所の所長を解任するとともに、事実上、軍の護衛・監視下に置いている。 また、ワシントンの消息筋によれば、同博士が三月にアル・カエダの最高幹部の一人と接触した可能性が濃厚で、博士の拉致計画で北朝鮮とアル・カエダが連携する動きも否定できないという。

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