「あおぞら」に続いて「新生」にも手を伸ばすサーベラス

2003年8月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 金融庁から実質的な認可を受け、あおぞら銀行の株式の公開買い付け(TOB)手続きに入った米投資ファンドのサーベラスだが、早くも次の買収先の物色を始めた。その第一の候補が、あおぞら銀行と同じ長期信用銀行である新生銀行だという。 サーベラスは昨年、韓国大手の韓国第一銀行にも出資しており、「現在も韓国の他の金融機関や台湾の金融機関の買収を計画している」(外資系金融機関幹部)模様。その先には買い時の日韓の銀行を次々に傘下に置くことでアジア域内で地歩を固め、将来的には中国市場で有望な投資先を確保する狙いがあるという。 新生銀行の現オーナー、米投資ファンドのリップルウッドは「すでに新生銀行からは当初計画どおりの収益を得ており、次は日本テレコムなど新たな投資先のほうに力点を置いている」(リップルウッド幹部)。一方のサーベラスは千十一億円のあおぞら銀買収という「過去最大級の投資」(サーベラス幹部)に費やした資金を確実に回収するために、新生銀行という優良企業は手に入れたいところ。市場では、この秋口からリップルウッドとサーベラスの間で交渉が始まるとささやかれている。

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