イスラエルとイランが「核施設の相互不可侵」?

2003年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 イスラエルとイランが相互の核施設を攻撃しないという密約を交わそうとしているとの情報がある。カイロの外交筋が明らかにしたもので、イスラエルの密使が年内にテヘランを訪れ、準備交渉に入る模様だ。 イスラエル軍情報局(アマン)は、イランが核爆弾を保有するのは避けられないとみているものの、これまでイラクやシリアなどの大量破壊兵器情報の収集に追われ、イランの核爆弾製造拠点の特定には至っていない。一般には中部のナタンズ近郊といわれるが、アマンは別の場所ではないかと疑っているという。 イスラエル軍首脳は「イランの核爆弾製造場所を特定できない以上、先制攻撃で破壊するのは困難であり、当面は相互に攻撃しないとの約束をとりつけた方が得策と判断した」(同外交筋)ようだ。 しかし、ロンドンのイスラエル軍事情報に詳しい筋によれば「イスラエル軍首脳はイランとの密約を図る一方で、密約取り決めに失敗した場合に備え、イラン攻撃計画も放棄していない」。密約が成立しない場合にはイスラエルの攻撃は今後一年半以内に行なわれる可能性があるという。

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