中内から稲盛へ「京セラ・ホークス」誕生か

2003年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 ダイエーが産業再生機構に支援を要請したホテルなど福岡三事業のうち、売却先の決定が先送りされたホークス球団は、一年後に京セラが買収し、稲盛和夫名誉会長が新オーナーに就任するとの説が急浮上している。 稲盛氏はサッカー・Jリーグの「京都パープルサンガ」のオーナーも務めているが、弱小チームだったサンガを叱咤激励し、今年正月の天皇杯では見事優勝に導くなど、スポーツチームの支援にはことのほか入れ込んでいる。 プロ野球はJリーグよりはるかに人気が高く、テレビの中継も多い。「目立ちたがり屋で頼まれれば断れない」(関係筋)性格の同氏にとっては、サンガ以上に保有しがいのあるスポーツチームだ。 また、稲盛氏は鹿児島県の出身で、九州唯一のプロ野球チームであるホークスは、広い意味で故郷に錦を飾れる魅力的な存在。まして来年三月の九州新幹線部分開通で鹿児島―博多間は二時間十分と従来より一時間半も短縮され、二〇一三年の全面開通時には一時間二十分とさらに五十分短くなる。キャンプは鹿児島で張り、ゲームは福岡ドームがメイン、鹿児島もサブ本拠地として時々開催といった使い分けも可能になる。 一方、地元・福岡など九州経済界はホークスの九州残留を強く望んでおり、その意味でも九州出身の稲盛氏は願ってもない買い手。地元企業からも一定比率の出資による支援を前提に同氏にしきりに秋波を送っている。消費者相手の流通企業であるダイエーも、「九州の消費者を敵に回さないため、球団を九州に残し、九州人が歓迎する買い手を探してきた」(関係者)。

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