初の外資百貨店サックス日本法人社長は元大丸専務

2003年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 米高級百貨店、サックス・フィフスアベニューが二〇〇五年をメドに日本に一号店を開業することを決めた。その日本法人社長に長沢昭氏(七四)が就任したことが百貨店業界に衝撃を与えている。 一九九〇年代初め、長沢氏は大丸の専務で社長候補の筆頭だった。が、創業家の下村家から煙たがられ、九三年に退社している。その後、高知県の橋本大二郎知事に三顧の礼で迎えられ、県産の農産物を全国に売り込む高知県商品計画機構社長に就任。大丸時代の顔を生かし、事業を軌道に乗せた。 だが、高知県関係者によると、長沢氏は百貨店経営に相当未練があり、幾度となく百貨店業界への復帰を考えていたらしい。二〇〇〇年にそごうが破綻した際も長沢氏の名前が挙がったが、年齢がネックとなり消えた。 今回、サックスは婦人衣料に強い五十歳代の現役百貨店幹部の引き抜きを試みたが「商品はよく知っているが経営者の器ではない」として断念。企業経営にも明るい長沢氏に白羽の矢が立った。百貨店業界は伊勢丹、高島屋、大丸でいずれも五十代の若手社長が登場しており、高齢の長沢氏がどこまで日本の消費者の心をつかめるか、注目を集めている。

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