夢のカリフォルニア州知事

名越健郎
執筆者:名越健郎 2003年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 米カリフォルニア州のデービス知事リコール選挙で、ハリウッドの大スター、アーノルド・シュワルツェネッガー氏(56)が主役の座をつかんだ。知事選の台風の目であり、「Arnie(同氏の愛称)のショー」(「サンフランシスコ・クロニクル」紙)と呼ばれる。 ハリウッドから同州知事を目指すのは、レーガン元大統領以来。オーストリア生れだけに憲法規定で大統領選には出られないが、移民から有力政治家を目指すアメリカン・ドリームという点で、「映画より面白い展開」になりつつある。 とはいえ、同氏は中絶を支持し、銃規制強化を求める共和党左派。女たらしというイメージや強いドイツ語なまり。公職経験はブッシュ元大統領時代にフィットネスに関する大統領委員会委員長を務めただけという経験のなさも他候補から攻撃されそうだ。俳優時代に10年間、共和党活動家として鳴らしたレーガンとは比較にならない。 シュワルツェネッガー氏の知事選出馬について、多くの共和党員が彼はリベラルすぎると批判した。 これを見たブッシュ大統領の戦略スタッフ、カール・ローブ上級顧問がコメントした。「彼の父がナチの親衛隊でなかったなら、保守派の支持は得られないだろう」

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執筆者プロフィール
名越健郎
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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