「ロシアNATO加盟」は大統領だけ前向き

2003年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ ロシア

「ロシアは二、三年以内にNATO(北大西洋条約機構)の正規加盟国になるかもしれない」 十月にロシアを訪問したロバートソンNATO事務総長の発言は、専門家筋にはNATOの東欧への拡大に神経を尖らせるロシアへの“懐柔策”とも捉えられた。これに先立つ米露首脳会談で、ブッシュ米大統領も「非公式かつ極秘裏」に、NATO加盟をプーチン露大統領に求めたという。 だが、クレムリン内の意見はまっぷたつ。大統領は加盟に賛成だが、イワノフ国防相は反対。独自路線を主張しているという。軍事・外交筋でも、米国の「ロシア招待」は、イラク問題で仏独などと米国の間に亀裂が生じ、NATOの役割が変質・低下し始めたためで、米国の「安売り」に乗るべきではないとの声が聞かれる。 実際、NATOの亀裂は広がり続けている。仏、独、ベルギー、ルクセンブルクの四カ国が、加盟国中のEU(欧州連合)諸国だけで独自の作戦計画司令部をもつべきだと言い始め、物議を醸している。ロシアにとって加盟する価値があるか否かが問題――というわけだ。

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