三菱自動車がアメリカで負った「深い傷」

2004年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

「イン・ザ・シャドウ・オブ・ゴーン(ゴーンの影で)」。カルロス・ゴーン氏が日産自動車の再建にようやく足がかりを築き始めた二〇〇〇年の秋、英エコノミスト誌にこんなタイトルの記事が載っている。もっとも、そのメインテーマは日産ではなく三菱自動車だ。過剰人員、過剰設備、高コストの調達体制に巨額の債務――。かつてこの二社は、実によく似た問題を抱えていた。 名望を集め始めたゴーン氏に遅れること約二年。二〇〇一年に三菱自動車の副社長として日本にやってきたロルフ・エクロート氏の胸中は、「ゴーン何するものぞ」という思いだったろう。一九九〇年代末の自動車業界再編のうねりの中、三菱はダイムラークライスラーを筆頭株主として迎えていた。エクロート氏は、そのダイムラーのブラジル現地法人や鉄道車両子会社を立ち直らせ、再建屋のエースとして名を馳せたのだ。

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