“絶好調”デルに死角はあるか

2004年1月号

独自の直販方式を武器に世界最大のパソコンメーカーにのし上がったデルが、家電市場への進撃を始めた。 高度な在庫管理・販売方式を武器にパソコン業界に生産・販売革命を巻き起こし、一九八四年の創業からわずか十七年で世界最大のパソコンメーカーにまで駆け上がった米デル。創業者でコンピューター業界の風雲児、マイケル・デル会長兼最高経営責任者(CEO)が次の戦略市場に定めるのは、本格的なデジタル化・ネットワーク化の到来で市場の急拡大が見込める家庭向け市場だ。 デルショック――。二〇〇三年秋、日本の家電業界に衝撃が走った。デルが十月、米国で十七インチの液晶テレビを六百九十九ドルという破格値で発売したのに続き、十一月に三十インチの大型画面モデルを三千二百九十九ドルで販売したのだ。パソコンで培った電話・インターネット経由の直販方式を利用して中間流通コストを削減、競合他社製品より大幅に値を下げた。 日本でも十二月一日から十七インチ型製品を八万五千円で発売。一躍、クリスマス商戦の目玉におどり出た。世界の液晶テレビ市場で日本企業は圧倒的優位に立つが、販売価格は高止まりしており、後発のデルがいきなり風穴をあけた格好だ。

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