足利銀行破綻は「中小企業選別処理」の第一歩

執筆者:山内桂也 2004年1月号
エリア: 日本

「大手銀には厳しく、地銀には甘く」は過去の話。足銀国有化は不良債権処理の最終章の幕開けだ。 金融検査と財務会計基準にダブルスタンダードはない。足利銀行の破綻処理は地銀経営者の甘い認識を打ち砕いた。竹中平蔵金融相は就任以来、不良債権問題の元凶は大手銀行と問題企業大手三十社と位置付け、大手行に厳しい経営改善を迫ってきた。その一方で、地域活性化に重点を置いた「リレーションシップバンキング」の概念を打ち出すなど地銀には甘いと思われていたが、それは幻想に過ぎなかった。竹中金融庁が大手行叩きに奔走してきた一年間という時間は、地銀に与えられた最後の猶予期間だったことになる。

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