スイスその1 不正資金の凍結を強化する本当の理由

2004年2月号
エリア: ヨーロッパ

 マネーロンダリング(資金洗浄)目的などで不正に持ち込まれた資金に対して、スイスがかつてないほど厳しい姿勢をみせ始めた。 昨年十月にペルーのフジモリ元大統領の隠し資産とみられる資金を凍結、ペルー政府との司法共助に乗り出したほか、十二月には日本の山口組系暴力団によるヤミ金融事件にからんで持ち込まれていた資金も凍結、日本の捜査当局への協力姿勢を打ち出している。第三者には絶対に情報を漏らさないことが「売り」だったスイスの銀行界の姿勢変化にもみえるが、実際は「不正資金の温床」という諸外国からの批判をかわすための、したたかな戦略が見え隠れする。

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