総統選のキャスティングボートを握る者

執筆者:早田健文 2004年3月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

再び相まみえる陳水扁総統と国民党の連戦主席。両候補への支持は伯仲し、次の台湾の指導者が誰かは混沌としている。[台北発]「中国の武力的圧力さえなければ、本当はどちらが当選してもかまわないのです」 こう語るのは、四十歳代の女性だ。誰が総統に当選するかで中国の台湾に対する態度が変わる。これが台湾の有権者の認識であり、投票行動を決定する。 台湾の選挙で毎回繰り返されるのが、「台湾独立」「中国統一」どちらを選ぶかの論争だ。今回の総統選挙でも主要な争点はここにある。 総統選挙は三月二十日が投票。戦後続いてきた国民党支配を前回の二〇〇〇年の選挙で倒した民進党の陳水扁総統(一九五一年生れ)が再選を目指す。これに対して政権を失った国民党の連戦主席(三六年生れ)が再起を図る。陳水扁は独立派、連戦は統一派と位置付けられ、この二人の一騎打ちとなる。

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