窮地のUFJに金融庁が突きつける「三分割」案

2004年3月号
エリア: 日本

 UFJ銀行の「三分割再編」構想が急浮上してきた。 水面下で青写真を描いたのは金融庁。「不良債権の資料隠し」の疑いで特別調査に乗り出しているが、不良債権の大幅な増加により三月期決算の業績下方修正は避けられそうにない。大幅赤字となれば頭取交代は必至で、自己資本不足の懸念すら指摘される。参院選前の金融不安は回避したい政府・与党の意向もあり、金融庁が再編策を本格的に検討し始めたのだ。 UFJの母体は三和、東海、東洋信託の旧三行だが、行内はいまもバラバラ。そこで金融庁は、旧三和は地盤が同じ大阪の三井住友フィナンシャルグループに、旧東海は金融業への進出に意欲を示すトヨタ自動車に、旧東洋信託は三菱信託銀行と合弁会社を運営している関係から三菱東京フィナンシャル・グループに売却する案をつくり、密かに各社に打診したとされる。 関係者によると、三菱東京は公的資金を引き継ぐことは拒否しつつ、旧三和の個人金融部門にも強い関心を示したとされ、三井住友は旧東海に興味をもったと伝えられる。UFJ内部でも「このままでは生き残れない」と金融庁案に呼応する動きがあるという。

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