「会社」という存在の二面性を自覚せよ

執筆者:喜文康隆 2004年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

「自分の中のインテグリティの欠如を棚に上げて、見せしめのための悪人を選び出す『世論の正義』ほど思想に縁遠いものはない」(村上泰亮『反古典の政治経済学』)     * マスメディアにながく身を置いているが、今ほど面白い時代はないと思っている。メディア自身が大きく揺れつつ、その位相を換えようとしているからだ。しかし、メディアに身を置く人間たちが、その“面白さ”を自覚的に意味づけ、満喫しているかどうかとなると定かではない。それどころか、一九八〇年代から九〇年代という本当の転機に、その最前線の動きに鈍感だった人たちが、居丈高に現状を嘆いてみたり、危機を連呼したりしている。

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