王国の矜持を保つハワイの自立心

執筆者:浅井信雄 2004年3月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: 北米

 多くの日本人がハワイに抱いているイメージは「太平洋の楽園」である。「日本語が通じやすい米国」とか「大型力士の供給源」と見る人もいる。 私には「人生最後を過ごしたい地」のイメージがある。晩年ハワイに移住した富豪は多いし、ニューヨーク・タイムズの東京特派員をやり、引退後ハワイで暮らすR. ハロラン氏も同じイメージを私に語ったことがある。 ハワイには米国本土とは異なる民族状況がある。先住民の悲劇もまた独特であり、「特異な少数民族問題の州」のイメージが浮かぶ。ハワイの人口構成を見ればそれは一目瞭然である。 最新の国勢調査(二〇〇〇年実施)による総人口は一二一万一五三七人で、民族的内訳にいくつかの特徴がある。絶対的な多数民族がいない、白人が過半数に満たない唯一の米国の州である、多彩な地域から移住したアジア系が最大人口を占める、などである。 民族的分類は自己申告によるが、純血民族は七八・六%、二つ以上の混血民族は二一・四%。純血民族の内訳はアジア系四一・六%、白人二四・三%、ハワイ先住民六・六%、チャモロなど太平洋諸島系二・七%、アフリカ系一・八%、米大陸・アラスカ先住民〇・三%で、その他の純血民族が一・三%である。

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