大統領候補ケリーの妻は「資産」か「障害」か

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2004年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

大統領選に大きな影響力を持つ各候補の「夫人」。中でもケリー上院議員の妻テレサ・ハインツ・ケリーは異彩を放っている。[ワシントン発]もしジョン・ケリー上院議員が大統領選に勝利すれば、アメリカはかつてないほど歯に衣着せぬ「つむじ風」のような人物をファーストレディとして迎えることになる。テレサ・ハインツ・ケリー。「空飛ぶリス(リスには変人の意味もある)」と名付けられた真っ赤な自家用ジェットで旅する大金持ちで、その資産総額は推定五億五千万ドル。 彼女は自らの意見を口にすることを恐れない。六十五歳という年齢が顔にでないよう皺取り注射を使っていることや、前夫の遺産を守るために、ケリー議員と再婚前に財産に関する契約を結んだことすらも、隠そうとはしない。 サングラスとシャネルのスーツを愛用するセクシーな外見から、ジャクリーン・ケネディと比較されることもあるが、テレサ夫人はジャクリーンのような社交界の華ではない。ポルトガル人医師の父親が仕事をしていたポルトガル植民地時代のアフリカ・モザンビークに生まれ、スイスや南アフリカで学ぶ。その後、国連で働くために一九六六年にアメリカに渡ってきた彼女は、五カ国語を自由に操り、十億ドルの基金を活用し、環境問題から途上国の貧困撲滅まで様々な社会問題に取り組んでいる。資産の元になったのは、九一年に飛行機事故で亡くなったジョン・ハインツ上院議員が残した遺産である。世界最大のケチャップメーカー「ハインツ」の経営者だったハインツ氏との間には、三人の息子がいる。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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