【インタビュー】松田哲夫(編集者) 本はデジタル&レンタルの時代

執筆者:フォーサイト編集部 2004年4月号

 読書のTPOが一変するようなサービスが四月から始まる。 昨年十一月に、ソニー、講談社、大日本印刷、凸版印刷、新潮社など十五社が集まり、株式会社「パブリッシングリンク」を設立、電子書籍の有料レンタル事業を立ち上げることになった。この十五社のまとめ役として取締役社長に就任したのが、筑摩書房の編集者、松田哲夫氏だ。「プロ野球でいえば、これまではオープン戦だったけれど、今やっと開幕するという感じでしょうか。電子出版自体は真新しい話ではありません。でも、これまでは絶版になった本をオンデマンドで出版するような“古本屋”のイメージが強かったと思います。パブリッシングリンクのサービスはそういうイメージを一新できるものです。実際に大きな書店に行くと、必ず何冊かは読みたい本が見つかりますよね。それと同じ感覚で本を選んでもらえるように新作、旧作ともに、魅力的な“本”を揃えています」 パブリッシングリンクのサービスはウェブサイト「タイムブックタウン」上で提供される。主なサービスは二種類に分かれる。文芸、ビジネス、語学、官能など、ジャンル別に分かれたクラブに会員登録し、月額千円ほどの会費を払って「クラブ書庫」から毎月五冊ほどの本を選んで借りる「タイムブッククラブ」がひとつ。もうひとつは、好きな本を好きなだけ選んで借りる「タイムブックライブラリー」だ。いずれも書籍のデータを二カ月(六十日間)「レンタル」し、ソニーが開発した読書用端末やパソコンで読むことができる。

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