【インタビュー】ケヴィン・フィリップス(政治評論家) ブッシュ王朝の富と権力

執筆者:池原麻里子 2004年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 ケヴィン・フィリップス(六三)の新著『American Dynasty(アメリカの王朝)』が、全米で話題を呼んでいる。ブッシュ一族の欺瞞を暴いた同書は今年一月の発売から注目を集め、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載り続けている。著作のための講演旅行中のニューメキシコ州で、著者に執筆の意図を尋ねた。実に歯切れの良い口調で、氏はこう答える。「親子二代が大統領になるということ自体、きわめて異例で研究に値するにもかかわらず、これまで出版されたブッシュ関連の本は、彼らに近い人物などが書いた好意的な内容のものばかりでした。それでブッシュ一族四代を、そして父と息子の政権を調べることにしたのです。メディアは父子の政権を別物として扱っていますが、権力は連続しているのです」 そもそも、フィリップス氏は保守系の政治評論家として有名になった。その第一作『The Emerging Republican Majority(共和党多数派の台頭)』(一九六九)はニクソン政権のバイブルとなり、彼は二十八歳で全米的な知名度を得た。その後、レーガノミックスを批判した『The Politics of Rich and Poor(富と貧困の政治学)』(一九九〇)は、ニクソン元大統領に絶賛され、一九九二年に行なわれたビル・クリントンとロス・ペローの大統領選挙活動で綱領の基盤となった。彼はなぜブッシュに批判的なのだろうか。

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