「世代交代」か「小沢党」か 民主党“議員グループ”の地殻変動

2004年7月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 毎週木曜の昼。民主党の議員グループがそれぞれ永田町界隈で会合を開き、昼食をともにする。議論は雑談の域を超えないことが多いが、多忙を極めるメンバーたちが決まった時間に顔を合わせることに意義を見出している。「木曜の昼」といえば自民党の派閥が伝統的に定例の会合を開くことで知られる。歴史の浅い民主党がそれを強く意識していることは言うまでもない。 民主党の議員グループは、菅直人前代表率いる「国のかたち研究会」(約二十人)、鳩山由紀夫元代表が会長を務め、旧民社党議員グループが参加する「政権交代を実現する会」(約四十人)、横路孝弘前副代表ら旧社会党出身者中心の「新政局懇談会」(約三十人)、小沢一郎前代表代行の旧自由党グループ(約三十人)、ニューリーダーと目される前原誠司「次の内閣」外相や枝野幸男前政調会長ら旧さきがけ出身者を中心とする「凌雲会」(約二十人)の五つに分類される。いわゆる「菅グループ」「鳩山グループ」「横路グループ」「小沢グループ」「前原・枝野グループ」である。ちなみに「派閥的な活動は好まない」と公言する岡田克也代表はどのグループにも所属していない。 資金提供や人材教育などの結束が強く「体育会系」の色合いが濃い自民党の派閥に比べ、民主党の議員グループのタガはゆるい。「リーダーは金も出さなければ口も出さない。普段の活動も原則的に拘束されない。文科系の仲良しサークルみたいなもの」(民主党中堅議員)というのが現状だ。長年、自民党に身を置いた民主党長老議員のベテラン秘書は「自民党の派閥は若手議員に礼節から教育し、議員たちも派閥の中で揉まれて育った。傍若無人な若い優等生が多い民主党にはむしろ自民党の派閥のような強い教育機関が必要だ」と指摘する。

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