中国がカジノ解禁で狙う「一石三鳥」

2004年7月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 中国・台湾

 中国が、公認カジノの開設方針を固めた。西部大開発向け資金を稼ぐことを表看板に、テストとして内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、貴州省など計五カ所に設ける計画だ。国務院はすでに、「関係機関の担当者が米ラスベガスを詳細に調査し、それに基づいて提案した中国向け運営手法のリポートを批准した」という。マカオに外資として初めて進出した米国の大手、ラスベガス・サンズのノウハウ支援も期待している。 カジノ開設には表看板以外に二つの狙いがある。ミャンマーの中国との国境地帯やカンボジアに展開する中国系資本のカジノには連日、中国の新興資産家階級が押し寄せている。中国政府は、カジノが国外への資本流出とマネーロンダリングの舞台、さらには腐敗官僚が国外逃亡を準備する際の手段になっていると見ており、これらの国との国境管理を強化し、国内の公認カジノに誘導することで資金の抜け穴を塞ごうとしている。 もうひとつは麻薬経路の切断だ。ミャンマーと国境を接する雲南省政府の幹部によると、「カジノ客に麻薬の運び屋が紛れこんでいる。広東省の若い成金らは、アルバイト感覚で気軽に運ぶから取り締まりが追いつかない」という。

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