【インタビュー】レスター・ブラウン(ワールドウォッチ研究所所長・アースポリシー研究所代表) 食糧不足という危機はもう始まっているのかもしれない

執筆者:草生亜紀子 2004年7月号

地球環境の悪化を見つづけ、警告を発してきた思想家レスター・ブラウン氏。もはや「(対策は)不可能だということは許されない」歴史上のターニングポイントに私たちはいるのだという。 人類の未来を決するのは環境問題である――一九六〇年代にこのことに気づき、七四年、環境問題のシンクタンク「ワールドウォッチ研究所」を創設したレスター・ブラウン氏は、一貫して地球環境の悪化に警鐘を鳴らし、持続可能な社会建設のための様々な方策を提示し続けてきた。 ところが、ヨーロッパを中心に環境問題への取り組みが本格化する一方で、地球の温暖化や砂漠化など、全体としての環境は悪くなるばかり。七十歳の環境活動家は虚無感に襲われることはないのだろうか。精力的に世界を飛び回るブラウン氏に、その原動力と世界観を聞いた。「未知の領域」へ――地球は、今どういう状態にあるのでしょうか。ブラウン この三十年以上ずっと地球環境の変化を見てきましたが、温暖化、水不足、動植物の種の減少、森林の縮小、砂漠化、土壌喪失、漁業資源の減少、珊瑚の死滅など、どれをとっても明らかに悪い方に向かっています。この傾向がこのまま続くならば、人類は大変な事態に直面することになる。私たちはそう警告し続けてきました。

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