3月11日の東日本大震災の発生以来、河北新報の同僚たちと東北の被災地の取材に歩いてきた。「あの日」から時計が止まった感覚が続き、東京発のニュースで聞く「復興」とは何なのか、しばしば考え込んできた。そんな折、東京で活動するライター/エディター野田幾子さん(山形県出身。フリーダイビングの世界などを取材)から誘いがあった。
東日本大震災を、被災地から遠い東京でどう受け止め、被災者とどうつながれるか――をコンセプトに、毎月、震災とさまざまに関わる人々を語り部に招き、参加者を交えた公開インタビューを行なう、との企画。語る、聴く、議論する、共有する、そして記録する、サイト(準備中)から発信する、題して“RELATION relay Talk Project”。その活動を「2年間は継続していきたい。それが震災を風化させないこと」にもつながると、同じ東北人の野田さんは言う。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン