9月末のフランス元老院(上院)選で、社会党を中心とする左派が歴史的な勝利を収めた。勢いに乗る社会党の大統領候補レースでは、前第1書記(党首)のフランソワ・オランドが頭一つ抜けだし、今月開かれる社会党の予備選を制しそうな情勢だ。これまで混沌としていた「サルコジ以外の大統領」の姿がおぼろげながら見えてきた。ただ、サルコジ陣営(右派)の巻き返しや中道や右翼の動向など、今後を左右する要素はまだ多い。来春の大統領選に向けて、フランスは政治の季節を迎える。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン